ボバース概念

ボバース概念(ボバースコンセプト)とは、日本ボバース講習会講師会:JBITA(Japan Bobath Instructors Traininng Asssociation)では、「ボバースコンセプトは、中枢神経系の損傷による、機能あるいは運動・姿勢制御の障害を持つ患者に対する評価と治療のための、問題解決型アプローチである。」としています。これは世界の29ヵ国のインストラクターで構成される国際組織である、IBITA(International Bobath Instructors Training Association)の定義を引用しています。

1940年代にイギリスの医師であるカレル・ボバース博士と理学療法士のベルタ・ボバース夫人により開発されたリハビリテーション治療概念のひとつです。脳や脊髄といった中枢神経系の可塑性を活用し、中枢神経疾患に起因した障害をもたれた方々の機能改善をめざす治療です。ボバース夫妻がイギリスのロンドンで慢性期の右片麻痺の治療経験から発展させ、80年近く経過した現在も世界各地で中枢神経系に障害を持つ小児と成人に対する機能改善を目指す治療において確実に進化、発展し続けています。

左:故 ベルタ・ボバース夫人(1907-1991)
右:故 カレル・ボバース博士(1906ー1991)
ボバースセンター(1951〜2024)

現在のボバース概念による治療の基本原理は、運動制御・運動学習・神経および筋可塑性と、生体力学に関する最新の知識を根拠として取り入れています。また、熟練したセラピストの経験も基本要素の1つであり、患者の要望や期待を組み入れた治療実践が原則となっています。

「常に患者から学ぶこと、治療をあきらめないこと、治療目標を獲得出来たその時点からさらなる高い目標に向かってチャレンジすること」
これが、ボバーススピリッツです。これからも患者とセラピストの身近なところで、ボバース概念は発展し続けていくと思います。

<ボバース夫妻からのメッセージ>
Being in pure mind your patients who are honorable existence than jewellery
Karel Bobath

患者様を宝物のように大切に扱いなさい、誠心誠意をもって!
カレル・ボバース
We have no untrainable case and nothing word of excuse
to any patients and their family, as all responsibilities only on us.
Berta Bobath
リハビリテーションのできない患者様はいらっしゃいませんし、
患者様とそのご家族に対し、リハビリテーションのできない言い訳も許されません。
治療の責任はすべて、私たち医療者側にありますから。
ベルタ・ボバース

<ボバース概念によるインフォメーション講習会>
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